前回は、娘の中学生活をふり返り内申点について書きました。今回はオススメの内申点アップ対策本を紹介します。
内申点アップ請負人
内申点の本といえば『高校受験 内申点を90日でアップさせる本』。著者の桂野智也先生は、愛知県にある後成塾の塾長です。「内申点アップ請負人」として、ブログやメルマガで発信されています。
チェックしたい26の対策
この本では「内申点アップには6つの段階が必要」とされています。各段階はさらにレベル分けされ、全部でポイントが26項目。
- どんなポイントが内申点に影響するのか具体的に分かる。
- 自分ができていなかった点が視覚的に分かる。
- ステップ式で自分が始めるべき点と進め方が分かり、子どもに理解しやすい。
内申点のポイントは親なら当たり前のことが多いです。しかし、それを実践すべきは子ども! 専門家に「本」として説明された方が、子どもも聞く耳をもちやすいですよね。
「姿勢」や「うなづき」など、改めて指摘されるとハッとする項目があったり。「ふせん法」や「色ペン法」などさっそく実践したい方法も書かれています。
内申点対策 わが家のアレンジ
一番の壁は子どもに実践させること。わが家は少し工夫して、やるべきことを「見える化」しました。
18〜19ページの内申点アップのプログラム表をコピーし、「セルフチェック表」として次のように使用しました。
- 自分ができているポイントに色を塗り、現状のレベルを知る。
- できていないポイントがあるステージから改善を始める。
- 気をつけるポイントを表で確認し、ステージを進めていく
子どもが忘れないように、ときどき親も一緒に表を確認します。「今どんなステージで、何を気をつけているか」を話し合い習慣化したいです。
この本をオススメするのは
本を読んでいると「ある人」の姿が頭に...。わが家の弟です。「これってまさにあの子のための本なんじゃ?」と思うほど、弟に直してもらいたい点ばかり!
男の子って「姿勢」「字」「態度」のレベルから改めたいことが多いような...。生活習慣の基本からトレーニングさせたい、そんなお子さんにバイブル的な内容です。
ある程度の内申点があり、あとはテストの点数を上げるだけという場合は、勉強法の本が良いかもしれません。
内申点アップの副産物
高校受験に伴走して一番嬉しかったことは、娘の「人としての成長」でした。それは親として合格以上の喜びです。先生も本の中でこう語っています。
目標に向かって準備する力、やり切る力、毎日コツコツ努力する力は、決して内申点アップや高校合格のためだけにあるのではありません。これらはすべて、社会に出たときに必要な力になります。(p.122)
最後に
先生のメルマガに登録すると資料の特典あったり、ブログではオンラインセミナーなどの情報もあります。
この本はエピローグも印象的。先生からのエールにあふれ「もう一度、子育てを頑張ってみようかな」と思えます。内申点アップだけでなく、親の心も晴れやかにしてくれる本です。