3月が近づいたら書きたかったテーマがあります。 「中学英語対策」です。英語が専門のため、英語教育はついつい気になってしまいます。小学生がいるご家庭に紹介させてください。
1 中学英語の壁
小学校で英語が始まり、中1のスピードが速くなりました。最初の1レッスンにcanを含めた文法が詰めこまれています。
「楽しい英語」のおかげで英語は好きだけど「Be動詞って何?」の子たちです。娘もam/are/isがbe動詞と言っても口ポカーンでした。
昔は最初のテストは平均点80点〜90点。今はいきなり低い平均点から始まります。中間テストが60点、期末は50点くらい。1学期から格差がどんどん広がります。
来年度は教科書改定もあり、レッスン1のレベルがさらに高まる可能性があります。すぐ目の前にある大きな壁、少しでも対策したいです。
2 中学英語に必要な対策
次の2つの対策が有効です。
- 最低限の単語を書けるようにする(フォニックスを使う)。
- 初歩文法を理解しておく。
これをしておかないと、1学期で出遅れてしまいます。 何だか大変に聞こえますが...実はこれ、頑張れば1ヶ月でどうにできます。
娘は小6の3月に1ヶ月やりました。あの時に奮起してやらせて本当によかったと思います。 1ヶ月の努力が3年間のアドバンテージになったからです。
早期英語や習い事に縁がなかったご家庭でも全然大丈夫。 ただし1ヶ月間は、親子で頑張ってくださいね。
3 最適な対策法
上記2つを詳しく説明します。
①フォニックスで単語を覚える
フォニックスは細かくやる必要はありません。大まかなルールを知り、各ルール代表的な単語を覚えます。
準備として、アルファベットのフォニックス読みを確認しておきたいです。未習な場合は、こちらの動画を参考にしてください。
②基本文法を導入
「一般動詞とBe動詞」「それぞれ疑問文と否定文」「疑問詞を使った疑問文」「命令文」「can」はやりたいです。三単現までやるとゴチャゴチャになるのでやりません。
理解が難しい場合、無料動画シリーズ『Try IT』もオススメです。該当する文法の前半STEP1ポイントのみ観ます。
中1英語の勉強法のわからないを5分で解決 | 映像授業のTry IT (トライイット)
一番重要なのは「Be動詞と一般動詞の使い分け」。これを理解しておかないと基礎がグラグラになります。次の動画が短くてオススメです。
【簡単】be動詞と一般動詞の違いをわかりやすく解説【be動詞とは】 - YouTube
4 おすすめテキスト
①単語対策テキスト
・できる!!がふえるドリル アルファベットと英単語
フォニックス章がちょうど良いレベルで、短期学習が可能。10日で終えるのが目標です。
親のサポートが可能なら、2の過程で単語テストをする方法も。暗記力アップもするし、緊張感が中学への心の準備にもなるかもしれません。
②文法の導入テキスト
わが家は別の問題集をやりましたが、新しく出版されたこちらの問題集がオススメです。20日間ぐらいでやるのが目標。
・小学英文法パターンドリル 1 be動詞・一般動詞・疑問詞・canの文 (シグマベスト)杉山一志 著
先取りしたい文法が網羅され、シンプルで取り組みやすい。1冊分で量が多く見えますが、簡単なのでサクサク進めます。4から47までの44セクションを1日2セクションずつ。
5 中学に入学したら
4月に教科書をもらったらすぐ予習をしておくと安心です。QRコードで単語や本文の読み方を確認し、本文の意味をざーっととらえておくだけで十分です。
娘は「小学校で習った単語」と「1学期の単語」が夏休みの課題となり、休み明けにテストがありました。
その勉強でやっと小学英単語を覚えたので、入学までに完璧にする必要はありません。
6 最後に
簡単で楽しかった英語が、中学校で知らないうちに分からなくなっていた...こんな未来は避けたいですね。今回の直前対策でも十分有効です。
卒業式の準備などで忙しいと思いますが、いったんテキストを準備してお子さんに渡してあげてください。 中学への良い橋渡しができますように。